ハンドルネーム  No.25 neoyuka さん

ライブ年月日 年 月 日   2010年9月25日


ライブ場所・会場  さいたまスーパーアリーナ

見た場所・何列目ぐらい
1列目

 

9月25日 午後3時30分

ファンクラブ(metclub)の会員は、先に入場できるということ で、開場時間の午後3時20分くらいにゲート前へ。整理番号順に並んでるのかと思ったら
そうでもないらしく、何となくみんなそこで待ってる感じ。それなら、後にいるよりは前にいた方が有利と思 い、前方へ。
3時30分になって、スタッフが「1番から20番まで」って言ったような気がしたんだけど、もう、その瞬間からみんなが ど~っと走り出した。
私は後の人に押されて、走らなきゃいけない状況になり、とにかくみんなと一緒に走って会場に入ってしまった。
殺気立ってた。
私は突き飛ばされないようにと、全速力で走ったわけ。その瞬間から、一緒に並んでたS氏も、ブログで友だちになったMさん
もどこにいるかわからず、私は一人に。

そして、センター少し右側にすき間を見つけて、そこに突進!
「ここにいれてくださ~い!」
おそらく20センチくらいのすき間だったんだけど、両側の男性が スペースを空けてくれて、場所確保!
最前列、しかもほぼ中央!絶好のポジション!
私はすかさず、ラーズに見せるバナーを取り出し、紐をくくりつけて設置。
両側の男性が、手伝ってくれたりして、最初はいい雰囲気だった。

ところがだ…。

あとからあとから、人間がどんどん入ってくる。
どんどん身動き出来ない状況になってきた。

「なんだこれは?」

しゃがむこともできない。カバンから携帯出すのも一苦労。
直立不動のまま、ラッシュの電車の中みたいだ。

え~、これって、この体勢のままMETALLICA出てくるまで、こうしてなきゃいけないの?
だって、彼ら出てくるのって、7時過ぎだよ。約3時間もこうしてるわけ?

信じがたい状況だ。
座ることもできない、トイレにも行けない? 

オープニングアクトが2バンドもあって、それもここで見なきゃいけない?

途方に暮れた。
みんなに携帯でメールをいれて、どこにいるか状況を把握、でも見えない。
だって首しか回らないんだもん。もうあきらめるしかないな。
ラーズに、このバナーを見せるために最前列取ったんだから、それだけ のために根性でがんばろう!
そう思った。

とにかく、だまって突っ立ってても仕方がないので、みんなに話しかけたり、最前列の極意を教えて
もらったり、それなりに楽しく過ごしていたのだが…。



5:00過ぎ
最初のオープニングアクトが始まって、状況は一変!

ガンガン押されて、すごいことになってきた鉄のついたて、あれのパイプがあばら骨と膝頭に食い込んでくる。
ハンパじゃない!痛いって言っても、どうしようもないんだよね。だって、みんな同じ状況だから。

これって、オープニングアクトだからまだマシと考えて、
METALLICA出てきたらどうなるんだろう…

さらに過酷になるのは、想像するに難くはなかった…


 

 


午後5時~7時


1つめのオープニングアクト、そろそろ終わりかけの6時。

最前列を侮っていたことに、後悔し始めた。斜めすぐ後ろにいた若いお姉ちゃん(しかも大阪弁)が、いきなり私の
横に割り込んできたのだ。どさくさ紛れに私を押しのけて!
ヴォーカルのピックが飛んできた時、それをつかもうとして腕を伸ばし、そのまま私を押しのけた。

隣の最前列常連の先輩が、(ダメダメ、入れちゃダメ!)というゼス チャーをする。
でも、どうにもならないのだ。このお姉ちゃん、すごい力で押しのけてくるんだもん。
それで、そのまま、この姉ちゃん、私の隣に居座った。

相当無理のある窮屈さ。誰かがリタイアしないと、体が持たない感じ。でも、誰がここからリタイアする?
私じゃないよね?だって、私は最初からここに居るんだから。じゃ、誰?
当然、この大阪弁の姉ちゃんでしょ?

「あなた、このバンドのファンなの?」と、声をかけてみた。
「えー、まあ。いいバンドって聞いてたんで」
「ふ~ん。そうなんだ。それで、次に出るバンドも好きなの?」
「………。」
いや~な雰囲気が漂う…。

「あのさ、私はここに最初からいるわけ。だけど今、あなたがここに無理矢理入ってきて、すごくきつくなった。
どさくさに紛れてこういうズルするのって、おかしくない?」
この姉ちゃんのふてぶてしい態度にあまりにも腹が立ったので、大声でまくしたてた。

「…ズルって言われても…」
開き直って無視しようとしたので、さらに、
「大体、後から来たクセに、力づくで場所を奪おうなんて卑怯だと思わ ない?  
本来、努力した人間が報われなきゃ、おかしいでしょ?私はこのバナーをラーズに見せるために、必死にココを取ったわけよ」
と、自慢のバナーを指さして見せる。
「はぁ…」
ここで、この姉ちゃん、少しひるんだ。あと一押しだ!と思った瞬間、
「じゃ、次のバンド終わったら下がりますから、あと少しだけ! お願 いします!」
と、お願いモードに変換したのである。しかも、何?  次のバンドまでっていうのは!
今日はMETALLICAが主役なのに、METALLICAは最前列で見なくていいのか?


「ダメダメ、もう!!!! 後に行きなさい!」

お姉ちゃん、後に下がる。


こんなことでケンカしてるなんて、情けなくなってきた。楽しみにしてたライブなのに、なんで怒鳴ってるのよ、私。

そうこうしているうちに、次のオープニングアクトが始まった。この時点で、私は疲れきってグッタリしている。
もうダメかも…徐々に衰弱していく私…。

2つめのオープニングアクトが終わり、そろそろ7時。

あと数分もすれば、METALLICAが出てくる。ラーズが目の前に見える位置にいるのに、私ったらこんなグシャグシャ で…。

泣きそう…。


 

 

午後7時15分過ぎ。

ファン達の興奮状態は、沸点に達していた。The Ecstasy of Goldが流れ、ビッグスクリーンに、The Good, the Bad and the Uglyの映像。
NY・MSGでは、センターステージだったので、このオープニングは初めて。
長年のMETALLICAファンは、ここで血管切れそうになるんだろうな~。そして、The Ecstasy of Goldの曲が終わった瞬間、
ステージ後からラーズが!!!  すごい歓声!  

チャイナでカウント4つ叩くラーズ、キャー!!!! 私の大好きなCreeping Deathだ! 
私も、血管切れそう!こんなに近くで見られるなんて…。
感激と感動と、涙が出そうになってるのと、もうぐっちゃぐちゃ。
体中痛くて、足が疲れてて、倒れそうだったけど、そんなのどこかに吹っ飛んだ。
ラーズの顔があんなに近くに見える~。

本来なら、ラーズの姿をうっとり眺めて幸せ気分に浸りたかったのだが、そうもいかないのが、この最前列。過酷だ…。

そして、大阪弁のお姉ちゃん…再登場。
彼女の右手(左手か? ま、どっちでもいいけど)が私の左あばら骨の 脇の鉄パイプを掴んでいて、それがあばらに突き刺さるのだ。
しばらく我慢していたが、もうこれ以上我慢できない。

「その手、何とかなんない? 骨が折れそうで痛いんだけど!」
「何ともならないんですよ、動かないんです」
「とにかくどけてよ、痛いのよ!」
「上に上げるしかないんですけど、そうするとこうなりますよ」
と、今度は私の肩に腕がのっかる。
どっちにしても、この姉ちゃんの腕は私のどこかにぶつかる状態。
「どっちがいいですか?」
と、私に判断をまかせるという、抜け目のない奴。
「う~ん、じゃ、こっち。」と肩の方を選ぶ、私。変な会話。むかむかする。

しかし、肩の方を選んで、すぐに後悔した…
腕の重さが私の肩にのしかかってくる。じわじわと。あ~。どっちにしても、ダメ。

もう、こんなことに気を取られてると、全然ライブを楽しめない。困ったな~。
「この腕、どけてよ!」
と振り払うと、今度は真後ろにいた男が、ぐちゃぐちゃ言い出した。
「大体さ、最前列くるんだったら、こうなることくらいわかってんだから、文句言うなよ~」
「私は初めてだから、こんなこと予測もしてなかったわけ!」
「それって勉強不足なんじゃないの? 嫌だったら、後にいけばいいじゃん」

勉強不足…。
確かにそうかもしれないけど、人間、誰しも初めてのことがあるもの。
勉強して、知識を蓄えたからといって、その通りになることはほとんど ない。
だから、経験から学ぶんだよ。机の上で勉強したことなんて、大したこっちゃない。
勉強して、すべてがうまくいくのなら、戦争なんて起きないんじゃない?
ね、お兄さん。

※ちなみに、私はこういう類の男が大嫌い。

もう会話をするのはやめようと、ここできっぱり決めた。気分が悪くなるだけ。

せっかくステキなラーズの顔がはっきり見えるのに、もったいない!

痛くて死にそうだけど、それに勝るものがあるのが最前列。ラーズが時々、ステージの前まで歩いてきてくれて、私のバナーを見て
笑ってくれたし、冷たい水が入ったコップも、私達の方に投げてくれた し。
場所的に、ラーズが右サイド(ラーズからは左)に来る確率が高いこと もわかった。


時間はどんどん過ぎていき、最後のSeek&Destroy…。あ~、もう終わっちゃう。楽しいことは、あっという間。

曲が終わって、大歓声の中…

えっ?!  えっ?! ラーズが! 
ラーズが、ステージから下りてきた!?
え~~~~~~!?こっちに来る!
こっちに来てるよ!  キャー!!



午後9時20分


ラーズがステージから下りて、まっすぐこっちに向かって歩いてくるではないか!!
私は、ラーズの目的が、私のバナーだと、すぐにわかった。

周りの人間が、どっとラーズに向かって突進する。
私の頭の上からは、何本もの手が伸びて、まったく収拾が付かない状態。

「ラーズ!  ラーズ!」

大勢の人間が叫んでいる。

ラーズは、バナーの真ん前に立った。
でも、ラーズの目線の先に、私はいない。

なぜか?
だって、私、
バナーから遠ざかってたんだもん!

紐でくくりつけた場所から、どんどん押されて、3人分くらい右にずれ てしまっていたのだ。

ラーズは、バナーの中央に立っていた男に、「You made it? you made it?」と言ってる。


あっ!  
それは、私が作ったの!
それは、私のです! 
違う!
そいつのじゃない!
私のバナー!


でも、私の声は、ラーズに届いてない!
ていうか、何て言ったらいいのかわかんなくて、とにかく  「It's me!」 を連発してたんだけど。

あんなに近くにいたのに…。私を見てくれなかった…。

結局、ラーズは、その男にスティックを1本渡して、戻っていった…。



こんなに悲しいことがあるだろうか?
どうして?
泣きたくなる。
全身打撲傷になって、ここでがんばった意味は何だったのか?

私は、バナーの紐を鉄パイプから外しながら、ラーズにスティックをもらった男に言った。

「これ、私が作ったんだよ。何であんたがスティックもらってんの?」

男は、不思議そうな顔をして私を見た。
私は、私がもらうはずだった、ラーズのスティックをじっと見つめた。

私がもらうはずだったのに…。


私はスタンド席に腰を下ろした。
もう、立てない。
力が出ない。

こんな悲しいことって…。        26日のライブレポートにつづく…


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